人生いろいろ 社労士イロイロ

今後の雇用保険の改正のゆくえ(その2)

こんにちは!
とっても素敵な青い空ですね。
寒さが戻ってきている分、すっきりとした斬れる感じの空気とこの青空がぴったりくる感じがします。
さてさて・・・
前回、お話をしていた雇用保険の改正のゆくえですが。。。
今、雇用保険の改正内容は閣議決定をして国会へ提出予定の状態です。
但し、雇用保険の財源に関する内容についてはすでに法案が国会へ提出されています。
前回お話した改正内容の2つ目として。。。
「雇用保険加入に関する時効の撤廃」
もう少し細かく説明をすると
会社の手続きミスで雇用保険に入っていなかった人に対する手続きが遡れる時期について。
現在は2年までしか遡れません。
基本的に手続きの時効は2年になっています。
それを社員本人の責任ではなく、会社のミスで加入できなかった場合は2年以上遡れるという内容です。
もちろん、本人に責任はないのでよい改正内容というべきなのでしょうが、会社のミスを役所が、国が肩代わりをしてくれる。。。という側面もあるのではないでしょうか?
今までも会社のミスで加入がもれてしまった案件は何度となくありました。
本当はあってはいけないことなのですが、人間のやることなのでミスが出てきてしまいます。
特に社会保険の手続きをする担当者がよく変ったりする会社では起こりがちなことです。気をつけてくださいね!!
しかし、その場合、会社は会社の責任で本人が受けることができなかった給付について補償することが必要でした。
とはいいながら、結局、会社が補償せず、社員本人が損害を被る場合があるので今回の法改正案となったのかもしれません。
しかし、たとえミスがあっても国が面倒を見てくれるとなるとちゃんと手続きをしなくてもあとでやればいいや・・ というような状態にならなければいいのですが。
いったい時効とはなんのためにあるのか??
また、今回のような改正があると書類の保管はいつまでにしたらいいのか??というところにも波及しますねよ?
なにも悪くない社員を保護してあげることには賛成ですが、会社の責任という点から考えると・・・ふとこれでいいのか??と考えてしまいました。
そして、このとき浮かんできた言葉が。。。
「モラルハザード」
でした。
とはいうものの・・・
雇用環境が厳しい現状で、会社を辞めなければならない人たちが雇用保険に加入モレしていた場合の救済措置ということを考えると法案は成立するのだと思います。
次回のブログは少し短く簡単につぶやいてみたいと思いま~す!!
社会保険労務士事務所あおぞらコンサルティング

アーカイブ