弊社では、60歳以上のパート社員がおり、3ヶ月毎に契約更新をしています。
これまでは月給制をとっていたのですが、会社の業績が芳しくないこともあり、今後の契約更新時には時給制への変更を考えています。
現状のパート社員の月給を時給換算すると1,000円程度ですが、時給制にした時には850円程度にしたいと考えています。何か問題はありますか?
原則として、労働条件を変更するには労働者の合意が必要になります。
平成20年3月に施行された労働契約法において「労働契約は、労働者及び使用者が対等の立場における合意に基づいて締結し、又は変更すべきものとする」と明記されています。今回の場合、時給1,000円程度だったのが850円になるということは、賃金の引き下げであり、不利益変更になるため、できないのではいかと考えがちですが、上記の通り相手の合意があれば可能です。
ただし、今回の場合は、契約を更新するタイミングで時給制に切り替るということですので、契約更新時に、給与形態が変更になることを十分に説明しましょう。時給制になることを一方的に通告するのではなく、相手の理解を得られるような話し方を心掛け、後々トラブルにならないように注意しましょう。