会社の経営状況が悪化し、会社から早期退職の打診をされています。次の仕事にあてがあるわけではないのですが、状況の回復の見通しがないので、早期退職に応じることも考えています。再就職先が決まらないままに退職した場合には雇用保険の失業給付を受けることができるが、離職理由によって受給できる日数が異なると聞きました。早期退職に応じて離職した場合は何日分受給できますか?
失業給付の日数は、離職理由や雇用保険の加入期間、年齢によって異なります(下表参照)。給付日数は年齢が比較的高く再就職が難しい人や、勤務先の倒産や解雇による離職で再就職先を探す時間的余裕がなかった人に対して多く支給されるようになっています。
今回のように、会社の業績不振に伴う早期退職に応じた離職は、会社都合退職とみなされます。ご自身の雇用保険の被保険者期間を確認し、表1を利用して給付日数を求めてください。
なお、今回のケースとは異なり、経営状況に関わらず恒常的に早期退職制度を設け早期退職者を募っている会社もあります。こういった恒常的な早期退職制度の利用による退職は自己都合退職扱いとなります。
表1.【会社の倒産や解雇等による離職(会社都合)の場合の給付日数】
被保険者期間 | |||||
1年未満 | 1年以上 5年未満 |
5年以上 10年未満 |
10年以上 20年未満 |
20年以上 | |
30歳未満 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | − |
30歳以上 35歳未満 |
180日 | 210日 | 240日 | ||
35歳以上 45歳未満 |
240日 | 270日 | |||
45歳以上 60歳未満 |
180日 | 240日 | 270日 | 330日 | |
60歳以上 65歳未満 |
150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
表2.【転職等による離職(自己都合)の場合の給付日数】
被保険者期間 | |||
10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 | |
全年齢 | 90日 | 120日 | 150日 |